マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門

発刊
2017年10月27日
ページ数
272ページ
読了目安
313分
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推薦者

物語で学ぶお金の入門書
子どもから大人まで世界で読まれ続ける「お金」の入門書。物語の形式で、貯金、投資、資産運用、借金、信用、起業といった内容を解説していく一冊。

お金は汚いものというのは間違い

世の中で「お金持ちになんてなりたくない」という人はほとんどいないだろう。結局は大部分の人が、もっと幸せになりたい、もっと自信を持って生きたい、もっとお金が欲しいと思っている。

お金が十分にあれば、品位を保って毎日を生きることができ、自分のためだけでなく周りの人のためにも、もっと役に立つ人間になることができる。「経済的に苦しいのは仕方がない」、あるいはその方が気高いのだという考えは、人類の最悪の思い違いである。ところが、多くの人がこの思い違いを受け入れてしまっている。そういう人にとっては夢と現実の差は途方もなく大きく、しかもそれを全く当たり前のことと信じている。

物事を決めつけないこと

人生は私たちに様々な「富」を用意してくれている。お金もそうした富の1つである。「富を築くなんて自分には無理だ」と思う人もいる。そもそもお金というテーマに露骨に拒絶反応を示す人もいる。

私たちは「そんなに簡単にいくわけがない」と言って、簡単で根本的な真理を無視してしまいがちである。しかし実際には簡単にいく。但し、それを実行することは簡単ではない。富の法則は簡単に理解できるが、実行するのは容易ではない。

私たちはすぐ「そんなことはもう知っているよ」と決めつけてしまいがちである。こうした姿勢こそ、落とし穴にはまるもとである。「もう知っている」と思った瞬間に、学ばなくなってしまうからである。そこにある本当のメッセージに耳を傾けようとしなくなる。また、新しいことを学ぶだけでなく、「学んだことを実際に実行する」ということも大事である。

お金持ちになりたいという意思が重要

お金もちになるためには、「お金持ちになりたい」というたった1つの意思さえあれば十分である。お金というものは、一旦、自分のもとに流れ込み始めると、これまでどこにこんなに隠れていたのかと思うほどの量と速さで流れてくる。

普通の人は「長年必死で働いて初めてお金持ちになれる」と間違って考えているが、富や豊かさをもたらすのはむしろ、ある特定の心のあり方である。こうした条件を作り出すことができれば、富を得ることは多くの人が考えるよりもずっと簡単である。

大抵の人は自分の資産状況に十分な関心を持っていない。そういう人は自分で目をつぶって「何にも見えない」と言っている3歳児と変わらない。資産があってもそれに気を配らなければ、いずれそのことでかえって生活の質を大いに損なうことになる。自分の資産に背を向けるということは、なれるかもしれない人物像に背を向けるということである。「本当にどんな人生を送りたいのか」を自分に問いかけるには、勇気がいる。しかし、お金を自由に用いることは、今日では誰にでも可能である。