残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

発刊
2017年10月25日
ページ数
400ページ
読了目安
668分
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人生で成功するために本当に大切なこととは何か
証拠に基づく「成功するためのルール」をまとめた一冊。様々な事例から、本当に人生で成功するために必要な法則を紹介しています。

なぜ首席は億万長者になれないのか

高校を首席で卒業した人の多くは仕事で順調に業績を重ねるが、彼らの圧倒的多数は、それぞれの職能分野を第一線で率いる方ではない。調査によれば、学校で優秀な成績をおさめる資質そのものが、一般社会でホームランヒッターになる資質と相反する。高校でのNo1が実社会でのNo1にならない理由は2つある。

①学校とは言われたことをきちんとする能力に報いる場所である
学力と知的能力の相関関係は必ずしも高くない。学校での成績は、むしろ自己規律、真面目さ、従順さを示すのに最適な指標である。

②学校は全ての科目で良い点を取るゼネラリストに報いる
学生の情熱や専門的知識はあまり評価しない。ところが、実社会に出れば、大多数の者は、特定分野でのスキルが高く評価され、他の分野での能力はあまり問われないという仕事に就く。

首席たちはただ規則に従い、専門的知識や深い理解よりひたすらAを取ることを重んじる。しかし、学校には明確なルールがあるが、人生となるとそうでもない。だから定められた道筋がない社会に出ると、優等生たちはしばしば勢いを失う。ルールに従う生き方は、成功を生まない。良くも悪くも両極端を排除するからだ。

偉大なリーダーの意外な条件

リーダーは根本的に異なる2つのタイプに分かれる。

①正規のコースで昇進を重ね、定石を踏んで物事に対応し、周囲の期待に応える「ふるいにかけられた」リーダー

②正規のコースを経ずに指導者になった「ふるいにかけられていない」リーダー(会社員を経ずに企業した企業家など)

「ふるいにかけられた」リーダーは、トップの座に就くまでに十分に審査されてきているので、常識的で伝統的に承認されてきた決定を下す。手法が常套的なので、個々のリーダー間に大きな差異は見られない。しかし「ふるいにかけられていない」リーダーは、システムによる審査を経てきていないので、過去に承認済みの決定を下すとは限らない。その反面、彼らは変化や変革をもたらす。ルールを度外視して行動するので、組織自体を壊すこともあるが、中には大改革を成し遂げる偉大なリーダーもいる。

「ふるいにかけられていない」リーダーはインパクトが大きい。なぜなら、他のリーダーと決定的に異なるユニークな資質を持つからだ。ユニークな資質とは、日頃からネガティブな性質、欠点だと捉えられていながら、ある特殊な状況下で強みにもなる。これは「増強装置」と名付けられた。この概念こそが、最大の弱点を最大の強みに変えてくれる秘訣である。

最良とは世間並みのことである

私たちは「最良」になろうとしてあまりに多くの時間を費やすが、多くの場合「最良」とは単に世間並みということだ。卓越した人になるには、一風変わった人間になるべきだ。そのためには、世間一般の尺度に従っていてはいけない。世間は、自分たちが求めるものを必ずしも知らないからだ。

調査によると、並外れてクリエイティブな人間とは、傲慢で誠実性に欠け、支離滅裂であるという。学校での成績も振るわない。概して類まれな状況で適応できるのは、平均値から外れているものだ。「概ね良い」ものは、極端な状況で使い物にならない。一般に歓迎されないが増強装置となりうる資質は、特殊な状況で本領を発揮する。

増強装置の使い方

増強装置を使って、人生で成功するには2つのステップがある。

①自分自身を知る
自分が「ふるいにかけられた」リーダーなら、その強みに倍賭けすると良い。自分を成功に道筋があることをしっかり確認する。「ふるいにかけられていない」タイプであれば、自分の強みを見つけ、自分自身で道を切り開く。

②自分に合った環境を選ぶ
誰しも環境から受ける影響は大きい。ルールに従うのが得意で真面目な首席タイプがよくつまずくのも環境が原因だ。自分なりの強みを見極め、それを最大限に活用できる場所を見つけることが重要である。