成功する人はなぜ 「やる気」を持ち続けられるのか?

発刊
2018年3月26日
ページ数
246ページ
読了目安
229分
推薦ポイント 2P
Amazonで購入する

Amazonで購入する

推薦者

やる気を高める方法
関西でテレビキャスターとしても活動している経営コンサルタントの著者が、やる気を高めるための方法を紹介している一冊。番組で多くのベンチャー起業家と対談してきた中から、生み出された成功理論が書かれています。

成功とは自分自身の目標を1つずつ実現し続けること

「成功」の反対は一般的に「失敗」と言われるが、人が生きていく時間の過程を考えると違う。「成功」の反対は「失敗」ではなく、「平凡」または「凡庸」である。なぜなら、成功者たちも多くの失敗を経験し挫折した後にそれをバネに成功を手にしている。チャレンジをしていれば必ず失敗はある。逆に凡庸というのはチャレンジしない状態である。何もチャレンジしなければ成功することはない。

成功するには運もあるかもしれない。しかし一番必要なものは「努力・継続・向上心」である。成功している人ほど今の自分に決して満足せず、常に上を目指している。成功者たちの共通の考えは、「成功しているとは思っていない」ということ。成功というのは、ゴールが続いてあるようなもので終わりがない。成功者は常に上を見ており、階段を登る楽しさを知っている。自分で立てた目標を着実に実現していくことが成功である。

やる気とは

人類の長い歴史を振り返ると、『やる気』は大きく3つに分けられる。

①恐怖
権力や暴力で「殺される」「食べ物がなくなる」「痛い」といった生理的な危機が『やる気」の第一段階である。

②報酬
貨幣の発明によって、食物を得るためにお金が必要になり、お金を得るために働くことになった。金銭という報酬が『やる気』になって、人々は活動するようになった。

③心の満足
「やり甲斐」や「生き甲斐」という言葉が重要視されており、「好きなことをして生きていきたい」という人が増えている。「自分の心を満足させたい」ということが『やる気」になっており、収入、地位、名誉というものが第一の『やる気』ではないケースも多くなった。

1つの『やる気』が人間の行動を決めているわけではない。『やる気』は混ざり合っており、様々な状況によって、その場、その瞬間で変化・進化する。変化する『やる気』に従って人々は行動している。

大好きなモノを見つけた時点で成功している

人は様々な『やる気』を持って動いている。他人から見ると信じられないようなことでも、本人にとっては大切なことがある。そのようなはっきりした『やる気』を持つことができる人は、幸せな人である。熱中できるモノを持っている人はすでに成功している、と言っても過言ではない。必要なことは「熱中できる大好きなこと」を見つけることである。

条件をはずし、新たな常識を打ち立てよ

新しいことを始めるためには、条件をはずすことが必要条件になる。現在の条件付けを明確にして、「そこからどのように自由になるのか」「自由になったら、どのように実現するのか」「その時、自分の『やる気』は何なのか」ということを確認すること。オンリーワンの自己実現をするために必要なことは、あらゆる常識を疑い、自分で新たな常識を打ち立てることである。

やる気を高めるための方法

①短中長期の目標を設定する
短期(1ヶ月)、中期(2〜3年)、長期(10年)と分けてスケジュールを作る。自分の目標、実現する期日を明確にすることで、『やる気』を持ち続けることができる。コツは、短期間の目標を設定して、達成感を得ること。一度達成すれば、その充実感を繰り返すことで、目標設定→実行→確認→修正→目標達成→目標設定というサイクルを確立する。

②「2/3の法則」をマスターする
3時間かかる仕事は2時間で済ますように工夫する。スケジュールを時間単位までスケールダウンし、重要点を洗い出し、ポイントをまとめることで、時間短縮を図る。

③あらゆる場面でイメージトレーニングを試す
「私はできる」「大丈夫」と心の中で言い続ければ、心も落ち着き、自信もつく。それを繰り返せば、前向きな姿勢が身につく。