できる人の共通点

発刊
2018年3月24日
ページ数
224ページ
読了目安
228分
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できる人になるための行動原理
シャープでオーブンレンジ『ヘルシオ』等の企画開発などに携わり、現在は大学で経営学を教えている著者が、できる人の共通点をまとめた一冊。

これまで数百を超えるトップランナーにインタビューを重ねてきた結果、見えてきた共通する行動原理が紹介されています。

できる人の共通点

「できる人」には、以下の考え方や習慣がすべての土台にある。仕事の内容は全く違っても、彼らを動かすシステム(行動原理)は同じである。

①「学ぶことがあたりまえ」だと考えている
とにかく積極的で、人との出会いや新しい知識やトレンドを追うこと、あるいはチャレンジを行い、何歳になっても学ぶ姿勢を忘れない。学びに対して謙虚である。この学びとは、情報だけでなく、人から学ぶ、体験から学ぶことを指す。

②人生に起きるすべての経験に「意味づけ」をしている
活躍している人ほどキャリアのどこかで必ず大きな挫折を経験している。できる人はそうした経験を「あの経験には意味があった」と非常に前向きに捉えている。「過去の体験があったからこそ、今の自分がある」という実感を持っている。さらに、成功談を積極的に語ろうとする人はおらず、失敗談や挫折経験にこそ力を入れて話す。

③独自の「ルール」を決め、習慣化している
できる人は「初志貫徹」「有言実行」である。そんな姿勢を支えているのが「特定のルール」を持つこと。「これ」と決めた習慣などを持ち、それを実践している。このルールには大きく2つの視点があり、1つは「誰に強制されるわけでもなく、自分で決めて、その習慣を続けている」ということ。2つ目は「決めたことは破らない」ということである。どんな習慣であれ、徹底していくことは深層(内面)の力を鍛えることにつながる。

④「運」を大切にしている
できる人はいい体験も悪い体験もしており、それらを含めて「運がよかった」と語る。どんな成功体験も、すべてが実力だとは考えていない。このような基本姿勢があるからこそ、できる人は謙虚でいられる。

⑤「試行錯誤」の末に新たな価値を生みだす
できる人は、それぞれのフィールドで「新たな価値」を生み出している。彼らがやっていることは、「革新的なアイデアをいかに効率よく閃くか」などというスマートな方法ではなく、もっと泥臭い、シンプルなトライ・アンド・エラーの繰り返しである。仮説を立てて、うまくいかなかったら新しい仮説を立てて実行するというサイクルを繰り返している。

⑥明確な「判断基準」を持ち、不必要なことはやらない
できる人は、「独自の判断基準」を持っている。特に「やらないこと」をハッキリと決めている。理由の1つは、時間への強烈な意識。「選択と集中」を徹底し、自身のあり方・仕事の方向性をきちんと持っている。

⑦すべては「直感」から始まっている
過去の大きな決断について、「どうしてそうしようと思われたんですか?」という質問をすると、返ってくる答えは「なんとなく」「直感で」といったものばかりである。できる人の直感は、それまでの経験則が働いている直感。いわゆる「暗黙知」の積み重ねによる直感である。