Make Time for Creativity 本当にやりたいことを続けるために

発刊
2026年6月14日
ページ数
152ページ
読了目安
68分
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創作活動を続ける方法
アーティストたちの言葉をもとに、いかに創作活動を続ければ良いのかを紹介している一冊。
アーティストと言っても、アートだけで生計を立てられる人はごくわずか。仕事とアート活動を両立しながら、創作活動を続けるためには、どのような取り組みやマインドセットが必要なのかがわかります。

仕事だけでなく、喜びを感じるための自分の創造的な活動を続けるための方法が書かれています。

仕事と創作を両立させる

創作が私たちに満足感をもたらすのは、創造的な作業を通して「自分」を認識することができるからだ。日中の仕事から離れ、自分が捧げたい時間を意識的に確保することができれば、前向きで健やかな気分を得やすくなる。

創作を進める最良の方法は「地道な毎日の積み重ね」だ。創作であれ休暇であれ、仕事との最良のバランスを見つけるのは案外難しい。1日の大半の時間を費やし、脳のリソースを奪う「仕事」との距離感はなかなか難しい。そこで重要なのが、日々の仕事の合間に生まれる「スキマ時間」の活用だ。

 

アーティストには、アートだけで生計を立てる人もいれば、創作とは別に有給の仕事を持つ人もいる。その多くが、商業と非商業の間を行き来しながら、懸命にものづくりを続けているのが実情だ。しかし、どんな状況にあろうと、アーティストたちには「創作が最優先事項」という共通点がある。そんな彼らは、クリエイティブな仕事を毎日の生活の中に組み込んでいる。

どのように1日を始めるかでその日が決まる。自分の創造性を最優先させたいなら、他の何かが邪魔してくる前に、創作に取り組む自分を一番に目覚めさせることが重要だ。

 

生産的な自分で居続けられるには、「反復」が大切になる。成功者たちは自分に合ったスケジュールや習慣を見つけ、ひたすらそれを繰り返している。不定期なリズムから結果は生まれない。毎日必ず15分の創作に取り組むことの方が確実に有効だ。創作に向き合う時、心穏やかであることが大切だ。心に迷いがあったり罪悪感を抱いている場合、当然集中はしづらい。数時間単位の時間を確保する必要はないし、自己嫌悪も必要ない。投じた時間量によって作品の価値が決まる訳ではない。通勤の2時間しか創作に時間を割けなくても、何度もそれを繰り返せば、必ず進歩が見える。

 

創作や探究に時間を割くことは、日々の習慣を変えること、時間の使い方を見直すことを意味する。自分のために使うわずかな時間の積み重ねを軽視しないこと。日常に潜む1つ1つの刺激は、創造性を育む大事な要素である。

 

日々の習慣に儀式を取り入れる

創作においてはポジティブな心もちであることが肝心だ。儀式の習慣化はマインドセットの調整に役立つ。創作のプロセスに何かしらのルーティンを設けることが重要だ。さらにそのルーティンに飽きないように「儀式」的な要素を取り入れると、創作の尊さ、継続の価値を感じるようになる。義務ではなく、喜びと感じるようになる。

儀式は日々の暮らしの価値を高め、自分と創作をじっくり捉え直す機会を与えてくれる。単に繰り返すルーティンではなく、深く思考する状態へ導いてくれる。身体、心、そして意識しなければ疎かにしがちな自分の側面に向き合う機会を与えてくれる。

 

暮らしに儀式を取り入れると、その場所、その時間の価値が高まり、創作に最適なマインドセットを整えやすくなる。儀式自体がクリエイティブな行為であり、それはすべての行いに創造の息吹を吹き込んでくれる。大切なのは、結果につながる環境や空間、手順を見極め、それを自分のものにすることだ。

うまく機能しなくなったら他の方法を試せばいい。アーティストの何人かも、時の経過とともに習慣や儀式は変わると口にしている。何より大切なのは自分がやる気に満ちていることだ。

 

ゴールと目的を定める

創作のプロセスは一筋縄ではいかない。そのプロセスを段階分けしたり、図式化して説明することはできても、実態は再現も予測も不可能な混沌とした旅路だ。アーティストは作品を完遂することより、つくる過程そのものに意味を見出している。

たとえ明確なゴールが掲げられていたとしても、創作の過程で全く別の方向性を見つけることもある。その場合、定めたゴールが依然として正しいかどうかを判断していけば良い。ゴールを掲げ、プロセスに身を委ね、新たな可能性に心を開く。目標へ向かうその道筋こそが目的そのものである。

 

一方、作品を完成させることに駆り立てられ、創作過程はあくまで完成に至るステップに過ぎないと捉えるアーティストも少なくない。プロセスは学びに溢れているが、そのプロセスが完成形の品質や結果を最終的に決定し得ないことも事実だ。

プロセス重視か、ゴール重視か、その姿勢はプロジェクトの段階ごとに変化するはずで、どの心構えが創作へコミットしやすくなのか、常に自問し続けることが大切だ。

 

プロジェクトの過程の中で新たな目標が生まれ、当初の動機にも変化が生まれるかもしれない。自分はなぜこれをつくっているのか。つまり、その経験を通して何を得たいと思っているのか。それを問い続けることが創作だ。

一貫して大事なのは「続ける力」だ。アーティストの多くが、日々創作と向き合うルーティンをつくり、地道に積み重ねることに収斂している。