ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資

発刊
2026年5月20日
ページ数
256ページ
読了目安
360分
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資産4億円を突破させた投資手法
株式投資を始めて2年、育休中に資産1億円を達成し、現在は4億円まで資産を増やしている著者が、これまで行なってきた投資手法を紹介している一冊。

初心者がどのように株式投資を学び、実際の株式投資の中で、成功や失敗する中で得た経験がリアルに書かれています。過去の株価チャートを元に将来の値動きを予測する「テクニカル分析」という王道の投資方法がベースになっており、株式投資の基本的な考え方を学ぶことができます。

デイトレで1億円を稼ぐ

2011年、離れて暮らす父から「株主優待が欲しいから、おまえの名義で株を買いに行こう」と連絡があった。そこで、養育費として貯めていた240万円でオリエンタルランド株を買った。大学を卒業し、就職・結婚をした時に、240万円で購入した株の評価額が1888万円にまで増えていた。2018年にすべてのオリエンタルランドの株を売却し、手元に残った1584万円に加えて現金400万円で、合計約2000万円を守り、増やすために勉強をスタートした。

 

『ダイヤモンドZAi』や『日経マネー』といったマネー雑誌を読み、双方で「買い」と紹介されていた銘柄をリストアップし、日々の値動きをひたすら追いかけた。休日には個人投資家向けのフェアにも足を運び、「テクニカル分析」という手法に出会った。テクニカル分析とは、過去の値動きの規則性から、未来の価格を予測する手法である。

株価チャートを読んで狙いを定めたのは、半導体製造装置の東京エレクトロン。2019年1月、アップルの業績予想の下方修正に端を発した世界的株安で、日本のテクノロジー株が軒並み急落した時、配当利回りが5%に達している事実に気づいた。2000万円で東京エレクトロンの株を買えば、年間約100万円の配当金が入ってくると、2000万円で1点買いした。

東京エレクトロン株を選んだのは偶然ではない。参院選に伴う日経平均の上昇期待、半導体サイクルの回復、テクニカル的な値動きの軽さというマクロとミクロの経済環境、株価チャートの3拍子が揃っていた。

 

値動きの激しい「値がさ株」である東京エレクトロンは、1日1000円の値幅で株価が上下する。この値動きを味方につけることができればと、「信用取引」を用いたデイトレードの世界へ足を踏み入れた。もし、デイトレで結果が出なくても、配当金を生み続ける長期保有の現物株があり、長期で見れば東京エレクトロンは勝てるという心の余裕があった。

デイトレードを始めるにあたって、株で「年収3000万円」を稼ぐ目標を掲げた。毎日15万7000円をコンスタントに稼げばいいので、1日株価が157円(1000株)動いたところで利益確定すればいい。

当時の東京エレクトロン株は、一度大きく崩れてもすぐにリバウンドする「押し目買い」に絶好の株価チャートを描いていた。1分足の株価チャートを注視し、急落のサインを見逃さずにエントリーする。半年で資産は5000万円へと膨らんだ。

 

ここで確立した「勝てるトレードの5つのルーティン」は次の通り。

  1. 市場環境の確認
    米国市場の終値をチェック
  2. 為替(ドル円)と先物の連動性を確認
    「米国株の騰落率」に対して「日経平均先物」の動きに乖離がある場合、ドル円の動きを確認。円安に反応して先物が動いているのかを見極める
  3. 指数の予測
    市場環境と為替の連動性を踏まえ、その日の日経平均株価やTOPIXの着地点を予測
  4. 個別銘柄の選定
    狙っている銘柄の株価チャートを「日足」→「1分足」の順で確認
  5. エントリー
    株価が下落した局面で「陽線をつける」あるいは「下ヒゲが出る」タイミングで買い

 

2020年の投資は、ある種の「イージーモード」だった。その最大の要因が、毎日14時に東京都から発表されていた「新型コロナウイルスの新規感染者数」で、感染者数の数字が出た瞬間に、日経平均やTOPIXがパニック的に売られるという現象が毎日繰り返された。14時になれば、相場全体が下がるため、「空売り」を仕掛けた。

さらにコロナ禍では、日銀によるETFの買い入れという鉄板のルールがあった。午後11時半の時点で、日経平均やTOPIXが前日比-2%を超えていたら、午後は日銀が買い支えにくる。その時の市場にあるクセやルールを見つけ出し、淡々とそれに乗るという投資思考を学んだ。投資を始めて2年で資産は1億円を突破した。

 

株は安い時に買い、高い時に売る

育休を終え、仕事に復帰するとデイトレに張り付くことができなくなり、投資スタイルを「短期の値幅とり」から「高配当株投資」へとシフト。2022年からは、基本的にポジションを持たず、市場が大きく下げた時だけ1億円をドンと投入する。数日から数週間のスパンで利益を確定する「スイングトレード」へと移行した。

特にこだわったのは、決算時の立ち回り。

  • 決算直前に売られている時:期待値が低いので「買い」で決算をまたぐ
  • 決算直前に買われている時:材料出尽くし売りが怖いので直前に売却orポジション減

このシンプルなルールを徹底したことで、負け知らずのトレードが続いた。

 

個別株の「買い」は次の4つの条件で判断している。

  1. 明確な材料がなく、前日比「-2.5%以上」の急落を狙う
  2. 25日移動平均線を大きく割り込んで下落して、下げ止まりの兆しが見えた時を狙う
  3. ボリジャーバンドで「売られすぎ」の限界点を見極める
  4. RCI「-90%以下」でリバウンドを狙う