売上を10倍にする方法
「いい商品をつくっているのに思ったほど売れない」原因の多くは、売上を作る構成要素の分解と価格以上の価値の提供ができていないところにある。
売上を増やす要素は次の3つである。
- クライアントの数を増やす(顧客数)
- 平均クライアント単価を上げる(単価)
- 購買頻度を高める(リピート)
それぞれの要素を足し算するのではなく、掛け算していくところがポイントである。
顧客数 × 単価 × リピート = 売上
売上を10倍にするためには、3つの要素をそれぞれ毎年10%増やせば、8年で9.85倍になる。
顧客数を増やす
①紹介からのインタビューで接点をつくる
顧客数を増やす第一歩は、見込客が自社と出会う「認知・接点」をいかに作るかである。「紹介」設計は、広告や飛び込み営業よりも営業効率が高い。
自分の知人がXとして、Xに知人のYを紹介してもらい、さらにYに知人のZを紹介してもらえないか試す。
- 知人、友人、株主、銀行、税理士、仕入先、コミュニティといったXをリスト化する
- 当社サービスの関連する課題を持っている人が周りにいないかXに質問し、紹介を依頼する
- 特典を用意し、Yにはセールスではなく、インタビューという形で依頼する
②自社にない顧客基盤を持つところと提携する
- 代わりに売ってもらう(代理店)
- 共同でマーケティングする(共催セミナー、コンテンツ連携、クロスマーケティング)
③トラフィックに便乗する
多くのトラフィックが発生している業界No.1企業の顧客の課題や悩み、その顧客が何を検索して流入しているかを研究し、見込客を流入させる仕組みを作る。
④自社発信する
自社での発信は、即効性に乏しい場合もあるものの、定期的に継続することで潜在顧客基盤を作る。主な認知接点は以下の通り。
- 自社Webサイト・ブログ
- 公式SNS
- メルマガ
- イベント
接点を1回だけでなく、短期間にオフラインも含めて複数回持つことで顧客の関心を段階的に高めていくことができる。DMが自宅やオフィスに届くようなオフライン施策も連動させるのがポイントである。
⑤第三者に発信してもらう
メディアで紹介されることは、第三者の評価として信頼を高め、新たな認知を拡大することにつながる。記者やWeb系メディアといった発信者の関心やニーズに合ったコンテンツを提供し、味方につけることが有効である。発信者に直接連絡をすることが難しければ、Facebookで共通の友人から紹介してもらう、登壇者や対話相手を通じてつながると�った方法がある。
単価を上げる
1顧客あたりの単価を上げるためには、単に商品の値段を上げるだけでなく、以下の3つがポイントになる。
- 付加価値をつけて単価を上げる(アップセル)
- 同じ顧客に違う商品を販売して1顧客あたりの単価を増やす(クロスセル)
- 価格設計を工夫して単価を上げる(プライシング)
①アップセル(上位商品の提供)
顧客が選んだ商品やサービスよりも「上位版」や「高価格帯」を選ぶ状況を設計すること。重要なのは、売り手の都合で押し込むのではなく、顧客が「どうせ買うなら、もっと良いものを」と納得して選びたくなる体験をデザインすることである。明確な価値の差を示し、心理的なアップグレードの必然性を作ることが収益拡大の鍵となる。
- 節目に合わせてオファーする
- 差額アップグレードの提示
- 上位機能の体験機会を提供する
- 限定性を訴求する
②クロスセル(関連商品の提供)
クロスセルの方法には2種類がある。
- セット販売型:複数の商品をまとめて販売することで、「一括購入が合理的」と感じてもらう
- オプション型:顧客が必要に応じて追加機能や付加価値を選べるようにする
③プライシング(戦略的価格設計)
プライシングとは、単に「いくらで売るか」を決める作業ではなく、顧客が商品やサービスの価値をどう認識し、どの選択肢を自然に選びたくなるかをデザインする行為である。プライシングのパターンは以下の通り。
- 1プライシング:統一価格で選びやすくなり、ついで買いを誘発する
- 2プライシング:「一括払い/月額払い」の2つの価格で、単価を上げ、支払いサイクルを短くする
- 3プライシング:「松」「竹」「梅」で中位プランを選ばせやすくする
- プレミアム価格:通常商品をお得に見せる
- 小さな価格表示:心理的負担を軽減し、購買を促進する
- 初月無料・初回割引
- 支払いの形変更:従量課金、ユーザー数課金、成功報酬
リピートを増やす
もう一度買いたいと思われる理由を積み重ね、関係を深めていくことが、企業の成長エンジンとなり、利益につながる。
- 行動すべき日をつくる(次回予約、◯◯Day)
- 会員制度、ランク制度、VIP待遇をつくる
- オンボーディング、利用サポートを充実させる
- 顧客を巻き込む(アンケート、カスタマーMTG)
- パーソナライズタッチポイントを活用する
- 使うほど得、やめると損する結成を組み込む
- シリーズ化する