オックスフォード大学MBAが教える 人生を変える勉強法

発刊
2018年7月26日
ページ数
224ページ
読了目安
243分
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推薦者

中学生以下のレベルの英語力からオックスフォード大学に入るための勉強法
高校中退後、日雇い派遣、路上スカウト、夜の仕事などを転々としていた生活を一変させ、中学生以下のレベルの英語力からアメリカ留学、オックスフォード大学院に入学した著者の勉強法。

英語の勉強法

①「思い出す」英会話
一般的に会話するというプロセスが、「聞く」→「考える」→「話す」だとする。しかしこれが英語になると、「聞く」→「日本語に変換する」→「考える」→「英語に変換する」→「話す」といった長いプロセスとなってしまう。
「聞く」と「話す」というのはある程度センスや小さい頃からの慣れが影響する。そこで、とにかく文章を暗記して、「日本語に変換する」→「考える」→「英語に変換する」というプロセスを「暗記したことを思い出す」という作業に置き換えて英語での会話をする。英語に慣れないうちは、会話などしなくていい。あらかじめ覚えていた自身と相手の会話を「リプレイ」すればいい。突拍子もないことを突然言う人はなかなかいないので、相手の言うことは大体予想できる。そして、何より、会話の内容よりも身振り手振りや表情などのノンバーバルのコミュニケーションを大事にした方が良い。

このようにして英語での会話に慣れていき、覚えたことを思い出してそのまま話す「機械的な会話」を通して自身の記憶に英単語や言い回しのネタを蓄積しながら、徐々に自身で考えて話す「自然な会話」に切り替えていく。

②「身近な師」から学ぶ
英語を話す上で特に役に立つのは、相手の真似をするのが上達の近道である。身近にいる自分より少し英語がうまい人の会話の真似をして、それをコピーして違う人との会話の中で思い出して使う。真似をするにも、真似をする相手と会話をして相手に話してもらわなければいけない。相手に積極的に話してもらうために有効なテクニックとしては「確認」「質問」「共感」の3つを駆使するとよい。

③ネイティブの英単語は「塊で覚え、塊で聞く」
英語を聞き取れるようになるには「単語同士のつながりによる発音の変化」に着目して学習することが重要となる。単語同士のつながりによって発音が変わったところがあれば「そういうもんなんだ」と割り切って「単語の塊」として覚えておく。あとは、単語プラス用法を合わせて覚えることが重要である。

④意識して聞くための「要点集中」
「動詞」「代名詞」「接続詞」の3つを意識して聞く。

インプットに役立つ勉強法

①「細切れのスキマ時間」を積み重ねる
通勤・通学時間はもちろんのこと、会議室への移動、教室間の移動、ランチや夕食を買いに行く時の移動など、実は歩いて移動している時間はかなり多い。こうした3分、5分の移動時間にも学習できる。自身の頭の中で、最近授業で学んだことを思い浮かべて簡単にまとめて整理したり、授業や普段の会話を思い出して暗唱したり、歩いている時に目についたものを英語に訳して、わからなければスマホの辞書で調べるといったことをする。

②「やらないこと」を決める
「やらなくてはいけないもの」を効率的に処理し、「やらなくてよいもの」の時間を増やし、その中で学習以外の時間を削ることで学習時間を最大化させる。

③A4用紙1枚の「制限」
コースごとに紙一枚の授業内容のまとめを作成し、それを眺める。紙一枚にしか情報を書けないと言う制限を設けることで、本当に重要なことを自身で取捨選択して書くようになる。その過程で、この授業で何が重要で、何が重要でないのかがわかるようになる。

④「内容・考え・タスク」のノートテイク
ノートをとる目的は「記録」と「整理」の2つ。まず、「記録」に関しては「内容」「考え」「タスク」の3つを記録する。「整理」する時には、「構造化」と「ビジュアル化」の2点を意識して記述する。

⑤自らの成長のための「適度なストレスの創出」
学習においても仕事においても、自身の居心地のよい環境で既にマスターしたことだけをやっていても、何も変わらず成長しない。普段の学習環境で徐々に新しい勉強をしていくのがよい。その際、具体的な短期目標を設定する。

参考文献・紹介書籍