相づちや共感の言葉
“I am with you”は、直訳すると「私はあなたと一緒にいます」だが、会話の中では「わかるよ」「理解しているよ」という意味で使われる。相手のことを理解できている、つまり「思考」が相手と一緒にいる状態を表している。それに対して、話を聞いている内に「相手が言っていることがわからなくなった」時には”You lost me”と言い、「話がわからない」と表す。
相手の話を理解しているか否かを表現する言葉には”follow”もある。”Are you following ?”は「話についてきてる?」ということである。
相手に「気持ちわかるよ」「そうだよね」と共感を示す場合は”I hear you”。つらい気持ちを打ち明けられた李、寄り添ったりする場面でよく使う。
“hear”と”listen”の違いは「聞く」と「聴く」だと説明される。物理的に聞こえている状態が”hear”で、一生懸命に相手の話を聴く、傾聴するのが”listen”である。この説明は正しいが、共感を示す言葉には”I hear you”を使う。これは、一生懸命に聴こうとしなくても、「あなたの気持ちは伝わるよ」という状態を伝える言葉だと解釈される。
言葉の意味やニュアンスは状況や時代、語る人、言い方によって様々に変化する。
私はここにいます
“I am here”の”am”は、”I”という主語につくbe動詞。存在を示す言葉である。私はここにいる、ここにいて良い存在である、ということを認めて受け入れる言葉である。
私たちは普段、仕事では自分のことは後回し。家でも自分の気持ちには蓋をして、目の前の「やるべきこと」を片付け、自分の気持ちをケアする余裕を失う。そして、いつの間にか”I am not here”になってしまう。
安心して”I am here”と言える場が見つけられて、ありのままの素の自分を受け止めてくれる人がいたら、それはとても幸せなこと。しかし、寂しさを感じる時や、誰かと一緒にいるのに心が満たされないような時には「私はここにいます」と声に出し、”I am here”を自分自身で感じてみること。たとえ誰も気づいてくれなくても、自分だけは自分の存在を忘れずに、寄り添ってあげたい。
毅然として目標に向かう
“Why not”は、「なんで、ダメなの?」とか、状況によっては「当然でしょ?」という意味で使われる。”Why not”という表現は、「あるべき姿」や「目標」があって、「それを目指すことは当然」「反対する理由はない」というニュアンスになる。
思い通りにならない状況にぶつかった時には、”Why”と嘆くのではなく、ありたい姿や目指したい目標を思い描いて”Why not”という精神を持ちたい。
何かになる
“becoming”は、「◯◯になる」という意味の動詞”become”に現在進行形を示す”〜ing”がついたもの。”become”ではなく、現在進行形がついた”becoming”には理由がある。
「何かになる」というと、職業を想像することが多い。「何になる?」という質問は、「成長するということは一度きりで、何かになったらそこで完了」という印象を与えてしまう。人生は、何かになることを目指すものではない。”becoming”とは、どこかに到達することや、何かを成し遂げることではなく、「前に進むこと」であり、より良い自分に進化していくこと。それこそが”becoming”である。だから”〜ing”がつく現在進行形なのである。
絶対に叶うから
「仮定の話」なのか「タイミングの話」なのかによって、”if”を使うか、”when”を使うかが変わる。”if”と”when”は、時にこだわりを持って使い分けられる言葉である。
未来の話をしている時には、”if”と”when”は、その確実性によって使い分けられる。そして、「必ず起こること」という強い意志を伝えたい場合には”not if but when”とわざわざ並べて強調することもある。
限界なんてない
“The sky is limit”は、英語で時々聞く表現で、直訳すると「空が限界」。空は果てしなく続く。つまり「空が限界」とは、「限界なんてない。何でもできる」という意味である。
“The sky is limit”と言い続けることで、諦めないことの大切さを伝えることができる。