まずは素の自分を磨くこと
小手先のセルフブランディングを行ったとしても、本当の意味で「選ばれる人」になることはできない。自分の中に確固たる軸がない状態で発信をしても、業界の常識やメディアが作り上げた風潮に惑わされてしまう。
耳触りのいいことばかり発信しても、高いエンゲージメントを得られない。たとえ数字が増えたとしても、それは見せかけの薄いつながりに過ぎないだろう。
身の丈を越えた自己演出をしても仕方がない。本当の意味でのセルフブランディングとは、自分自身が正しいと思えることを突き詰めて考え、それを体現していくことである。自分の強みを活かし、本当の意味で「選ばれる人」になりたいのなら、まずは自分を偽ることをやめよう。まずは素の自分を磨くことから始めてみよう。
嫌われることを恐れない
素の自分を磨くためには、嫌われることを恐れてはいけない。全員に好かれるということは、当たり障りのない「いい人」で終わってしまうことを意味する。つまり、それでは誰かに強烈に支持される「選ばれる人」になることなどできない。
人間にはそれぞれ好き嫌いがあるし、考え方も違う。個人を象徴する思考や属性があるから、その人は「大好きな人」として選ばれている。全員に好かれようとして、自分を取り繕っているうちは「選ばれる人」にはなれない。
「選ばれる人」の共通点
「これだけは誰にも負けません」という技術や信念がある人は、選ばれる素質を持っている。そのためには、まず、自分の「好き」に徹底的に向き合うこと。自分が大切にしたい価値観、提供したい価値、得意なスタイルなど、なんでもいい。そして見つけた「好き」を、とにかく追求すること。追求し、研ぎ澄ませていけば、それがいつか「コア」になる。
「選ばれる人」たちは、皆自分の得手不得手を把握している。自分を差別化しながら、選ばれるまでの道筋を描く思考法を備えている。相対的な得意分野を認識することで、自分を差別化し、まず選ばれるための土台づくりができている。
「情報発信が大事」だと言われるが、自分の強みがわからないままに発信をしたところで、誰もあなたを見つけてはくれない。まずは、自分という個人を相対化することから、すべてが始まる。
「選ばれる人」になるための3つのポイント
①デカい夢を宣言する成功している人は、自分の夢や目標を積極的に宣言している。そういった人は多くないので、夢を口に出すだけで、周囲の人間と自分を差別化することができる。
②夢の理由は包み隠さず、自己開示する
自分の夢を語り、その夢を持つに至った理由を包み隠さず話せば、人は応援されるようになる。裸になり、等身大の自分でいられる人間は少ないからだ。
③実行すれば叶う
前の2つのポイントを踏まえ、夢に向かって全力で突き進むことができれば、あとは自動的に叶うようになっている。
自分の強みを知り、戦うべき土俵を見つける。あとはその強みを活かして、戦うだけだ。なりたい自分像を描き、開示し、真摯に努力を続ける。それだけで、知らぬ間に「選ばれる人」になることができる。