女の子は卒業しよう
これまで、昇進を見送られたり、会議の席で無視されたりした女性たちの態度や反応には共通点がある。皆、無意識の内に自分の威信を損ない、キャリアの妨げとなるような言動をとっている。原因の1つは社会通念にある。
女性は幼い時から「幸せと成功を手に入れるために、礼儀正しく、口調は優しく、従順で、他人の気持ちを優先するようでありなさい」と求められる。もし、それに反する言動をとろうとすると、嘲られ、非難され、誰にも認めてもらえない。つまり、女性は、大人の女にふさわしい態度をとるよりも、「従順な女の子」でいる方が楽である。
しかし、もう女の子はやめなさい。何でも言われた通りに行動する必要はない、他の選択肢もある、誰もがリーダーにふさわしい成長を遂げられる。
愚かな人をかばっていないか?
女性は、他人の気分を害すまいとする習癖から、愚かな人たちに必要以上に時間を割き、その人のミスの責任を肩代わりしかばう。こと愚かな人に関しては、男性の方がはるかに優れた探知機を持ち、かなり遠くからでもその匂いを察知して避ける。
言いたいことを我慢していないか?
でしゃばりだとか押しが強いと思われるのを恐れて、女性はしばしば、言うべき事を言わずに済ませようとする。しかし、口を閉ざしていると欲求不満になり、周囲からも自分の考えを表明できない人間に見られる。
決める前に人の意見を聞いていないか?
周囲の意見を聞きながら、物事を決定していくのはいい。しかし、人の考えを確認しないと行動できないのはよくない。女性は対立が起こるのを避けようとしてこうなりがちである。あらかじめ承認を得ておけば、あとから批判される事がないという訳である。しかし、それでは重要な仕事を任せてもらえない。
みんなに好かれたがっていないか?
人から好かれるかどうかは、仕事における重要な要素である。それは昇進や降格、雇用や解雇に影響する。しかし、好かれる事と敬意を払われる事が違う。好かれる事ばかり気にしていると、敬意を払われなくなる。好かれたいと思うあまり、尊敬される人なら負うはずのリスクを負えないからである。
試合ではないふりをしていないか?
女性は仕事に対して、親睦をはかるピクニックや慈善事業のイベントででもあるかのような態度をとりがちだが、その結果、敗者になってしまう。ビジネスは相手を負かす事が目的ではないが、競争はある。そうである以上、ルールを理解して、自分の望む方向にことが運ぶように考え、行動するのは当然である。
安全な試合ばかりしていないか?
やるべきコトをやるというのは想定内であって、革新的ではない。女性はつい安全策をとってしまいがちである、ルールを厳守し、他人もそうする事を期待する。ルールで禁じられている事は決してしない。しかし、いつもルールを最優先にしていたのでは、卓越した仕事はできない。仕事には柔軟性が欠かせない。
必死に働きすぎていないか?
しゃにむに働けば出世するというのは作り話である。単に必死に働いただけで昇進する人などいない。好感を持たれ、戦略的な考え方ができ、情報網を持ち、うまく共同作業ができる、といった他の要素が揃って初めて、実りの多いキャリアを築ける。昇進は、意思決定者がその人の性格を知り、仕事上の能力ばかりでなく、コミュニケーション能力も認めた時に実現する。
人の仕事までしていないか?
女性には「だって、私がやらなかったら誰もやらないから」と考える厄介な癖がある。その挙句、あれもこれも自分でやってしまう。しかし、せっせと下働きまで引き受けている間に、他の男性は着々とキャリア築いているかもしれない。
人を信じすぎていないか?
女性が人の言葉を額面どおりに受け取りがちなのは確かです。女性は概して、相手の話の信憑性を追求しない。理由は、その人の気分を害したくないからだったり、相手のいい面だけを見たいと思うからだったりするが、人の観察を怠って仕事そのものしか見ていないと、大切な事実を見逃しかねない。
与えられるまで待っていないか?
自分から求めなければ、欲しいものは手に入らない。ところが女性は往々にして、要求が大きすぎると思われるのを恐れて黙る。その最たる例が、昇給を求める時である。この時女性たちは、間違った事をしているか、図々しい要求をしているといった気持ちになりがちである。