本当の自分に戻る練習
Step1:本当の自分を見つける
「自分のことについては、ほとんど何も知らない」という人が多い。人に合わせて生きたり、世の中の流れに身を任せて仕事をしたり、家族の要求に応じて世話をし続けていると、ますます本当の自分を見失っていく。本来は、まず本当の自分について知るべきである。「自分が何をしたのか」「どう生きたいのか」「何をすると幸せを感じるのか」
自分のことがよくわかってようやく、自分の思う通りに生きることができるようになる。本当の自分を見つけるには、一度だけでなく、何度でも自分に問いかけ、その答えが見つかるまでじっと待つこと。答えを早く見つけようとして頭で考えてはいけない。
Step2:自分を好きになる
人は自分のことを好きになるべきである。なぜなら自分が嫌いなままでは、いい選択ができないからである。自分を好きになるためには、次の3つの言葉を1日の内に何度でも唱えることである。
「私はあなたが大好きです」「私はあなたを尊敬します」「私はあなたを大切にします」
私たちは日頃、無意識に「こんな自分はダメだ」「またイライラしてしまった」とか、自分の中にネガティブな感情が積もっていく。だからこそ、意識的に自分に向かってポジティブな言葉をかける必要がある。
Step3:自分の欲に気づく
人には必ず欲がある。人間の欲は次の3つの分けて考える。
- 自己欲:自分が◯◯したいという自分のための欲
- 奉仕欲:自分以外のために何かをしたいという欲
- 自然欲:自然の中で生きている私たちがすべきことをしようとする欲
望ましいのは「自然欲」である。執着心や利己的な欲を捨てて、素直な心で自分がすべきことをしようとする。自分らしくいるために、幸せになるために、一番大切なことである。
Step4:自分の価値を知る
世の中には変わっていくものがたくさんある。人も自分の思考でできあがっているので、変われる。但し、これまでに経験してきたことはいくら時間が経っても変わることはない。その経験には価値があり、それに気づくと思考が変わり、自分が変わる。
「自分は素晴らしい」と思考をプログラムし直せば、良い選択ができるようになる。なぜなら、「素晴らしい自分」がした選択を「素晴らしいもの」にする力が自分にはあると思えるからである。人と比べるのではなく、ありのままの自分を愛し、自分が持っている力を信じることが大切である。
幸せの見つけ方
Step1:幸せの意味を考える
毎日を忙しく過ごしていると、自分が幸せかどうかなどと考えないかもしれない。幸せというのは、物質的な幸せと非物質的な幸せの2つに分類できる。物による幸せは寿命が短い。物で人が最大に幸せを感じるのは、自分が持っていない状況から、手に入れるまでの間である。手に入れてしまったら、そこから幸せはどんどん減っていく。
一方で、本当の幸せは誰もが持つことができ、永遠に続くものである。それは「満足感で満たされた自分」「穏やかな自分」「喜びに溢れた自分」である。この3つは自分の中にあるものなので、他の人や物と比べることはできない。自分が満足でき、穏やかな気持ちになり、自分が喜べれば幸せである。
自分の心が満たされたという経験さえあれば、忙しい時にもその気持ちを思い出すことができる。その時の満足感を思い出すことができる。
Step2:幸せを満喫する
幸せは意識次第で長続きさせることができる。「これをしたから幸せ、あれをしたから幸せ」と思うのは、幸せのぶつ切りである。少しの時間気持ちが上がっても、ちょっとしたことで気持ちがアップダウンを繰り返す。
幸せな気持ちを持ち続けるには、いつでも「私は幸せ」と思うこと。すると、多少のトラブルでは感情を乱されなくなる。仕事の合間や移動時間、家事の合間でもいつでも「私は幸せ」と思うことを定期的に繰り返すのが最良の方法である。
Step3:永遠の幸せをつかむ
過去にせよ未来にせよ、良い結果だけを取り上げて幸せだと考えるのは考えものである。幸せは、結果ではなく、そのプロセスの中にあるからである。幸せは未来にある結果ではなく、今していること、思うこと、感じることにある。
身近なところに幸せを感じられれば、毎日幸せな気持ちで暮らせる。幸せは我慢の末につかむものではなく、「今、◯◯していて幸せ」と思うことである。
幸せになるには、自分をマネジメントする力が必要である。マネジメントとは、広い意味で「私はこうしたい、こうする」と決めて、それを実行する力のことである。人は、自分の願望が叶うことで幸せを感じる。だから、何も願わないで過ごしていては、幸せを感じることはできない。自分が本当は何をしたいのか、どう生きたいのかを考えることが大事である。