何を羅針盤にするか
深く理由を考えることなく、惰性で生きている人は多い。ただ他人の真似をし、流されるままに生き、自分で道を切り開かずに、誰かが敷いたレールの上を進もうとする。それが本当の幸せにつながっていないことに無自覚のまま、借り物の人生に何十年もの時間を費やしてしまう。
だからこそ、何をすれば幸せになれるのか、人生でする価値があることは何かについて、自分の考えをよく理解しておかなければならない。スモールビジネスを立ち上げ、成長させることに費やした10年間に育んだ哲学は以下のものがある。
- ビジネス=お金ではない。ビジネスで一番大切なのは、他者や自分にとっての夢を実現すること
- 起業は、自分を成長させながら世界をより良い場所に変えていくための素晴らしい方法になる
- 自分の利益ばかりに目を向けず、誰かの役に立つことを考えるべき
- 成功とは、改善と発明を繰り返すことによってもたらされる
- 事業計画どおりには物事は進まない。世の中の本当のニーズは実際にビジネスを始めるまでわからない
- あらゆる人を喜ばせることはできない。堂々と対象を絞ること
- 何をするにも、本当の目的は幸せになること。ハッピーになれることだけをすること
ビジネスプランは単純なものから始まる
ビジネスプランを作るのに、何時間もかけるべきではない。せいぜい、数分で思いつけるものであるべきだ。最高の計画は、単純なものから始まる。その数字でうまくいくかどうかは、パッと見て、常識的に考えればわかるはずだ。細かい部分を詰めていくのは、それからでいい。
革命ではない
「革命」というのは、成功した時に初めて使われる言葉だ。成功するまでは「人とは違う方法で何かをしている変わり者」と見られるだけ。「革命は戦争のようなものであるべきだ」と考えていると、ただ誰かにより良いサービスを提供しようとすることの重要性を忘れてしまう。
素晴らしいことをしようとしている時は、革命を起こしているようには感じられないものだ。むしろそれは、常識にとらわれずに何かに挑戦している感覚に近い。
ヒットしなければ切り替える
成功とは、改善と発明を繰り返すことによってもたらされる。うまくいかないことを繰り返してもたらされるものではない。忍耐力は、改善と発明を繰り返すことに費やすべきだ。
私たちはみんな、たくさんのアイデアや制作物、プロジェクトを抱えている。そのどれかを世に出してヒットしなかった時、そのまま売り込みを続けてはいけない。改良したり、新しいアイデアを生み出したりすることに切り替えること。
「絶対イエス!」と思えないなら、ノーと言う
何かをするかどうかを決める時、「ワオ! これはすごい。どうしてもやってみたい。絶対イエスだ!」と心底思えない限り、手を出さないようにする。そうすると、大抵のことに「ノー」と言うことになる。
その結果、精神的、時間的な余裕が生まれるので、「絶対イエス!」と思えるような数少ない何かに出会いやすくなり、出会った時はそれに全力を注ぎやすくなる。
顧客を喜ばせることだけを考える
何をするにしても、大切なのは顧客を第一に考えること。「事業を拡大するかどうか」「資金を調達するかどうか」といった問題を検討する時には常に「顧客にとって何が最善か」を基準にして決断すべきだ。
お客様に何をすれば役立てるか尋ねて、「事業を拡大して欲しい」と答える顧客はまずいないはずだ。顧客は企業に「自分の方をもっと見て、もっと良いサービスを提供して欲しい」と考えている。既存の顧客へのサービスの向上に全力を注げば、ビジネスは成長する。顧客を喜ばせることだけを考えること。
アイデアは実行してこそ価値がある。
アイデアは実行されない限り何の価値もない。ビジネスとは、アイデアと実行、その2つの数字を掛け合わせることだ。
堂々と対象を絞り込む
対象にすべき顧客層と、そうでない顧客層をはっきり分けること。そして、そのことを堂々と公言すること。そうすることで、本当に自分たちが相手にしたい人たちの心をつかめるようになる。
世界は広い。99%の人を相手にしないと宣言しても、十分にビジネスはできる。残りの99%は対象外にすると宣言することで、本当にターゲットにしたい1%の人たちが向こうからやって来てくれる。
好きなことをやれ
誰もが、会社のオーナーとしての経営者に、社長らしく振る舞うことを期待する。でも、それが嫌いだったらどうすればいいのか。
経営者は、自分の好きな役割、得意な役割を担えばいい。自分にとっては苦手で嫌な仕事も、それが好きだという人がいるので、任せてしまうこと。経営者は、世間が求める通りに行動し続けることはできない。自分が一番好きなことをしていないと、いずれはビジネスそのものに対する興味を失ってしまうからだ。
大切なのは、何をすれば自分がハッピーになれるかをはっきりさせることだ。