昇進に実績は関係ない。
多くの組織で実績は、昇進に対して重要な意味を持たない。仕事ぶりや目標達成度は、昇進にはさほど影響しない。
昇進に必要なこと
①上司に自分の存在を気付かせる
地位ある人は忙しいため、しかるべき評価を受けるには、まず自分の仕事に気付いてもらうことが大切である。
②上司が気にすることを気にする
実績が評価されない理由の1つには、実績には様々な面がある事が挙げられる。しかも、上司が重視することと自分が大切と考えることは必ずしも一致しない。
上司が仕事で重視することはどんなことかを確認することが大切である。その場合、直接聞く方が良い。
③上司を気分よくさせる
上に行く確実な方法は、上司との関係に気を配り、上司をご機嫌にすることである。上司がミスをしても、その指摘は他の誰かにさせること。原因は外部要因のせいだとすること。そして何をしても褒めることが効果的である。
キャリアを形成するのにすべきこと
①多種多様な人とのネットワークを築く
予算と人事に口を出せる人が権力を握る。上を目指す人は、多くのリソースを直接コントロールできるポストを選ぶべきである。リソースとは、お金、仕事、情報、有力者の後ろ盾、友人等である。
そしてキャリア形成には人脈は極めて重要である。ネットワーク力を持つ人の人事評価が高いことは多くの研究で裏付けられている。但し、すべての人が、自分の仕事にとって役に立つ訳ではないので、できるだけ異なる集団に属する多種多様な人に会うことが大切である。そして自分をネットワークの中心に置くことである。
②評判を良くする
評判の力を使って、高い地位を手に入れる秘訣
・第一印象を良くする
・イメージ作りに気を配る (どんな評判を得るか戦略を練る)
・自分で自分を売り込むのを控える (他人に褒めてもらう)
権力者が転落する原因
・自信過剰になり、油断する。(他人の意見や感情を無視するようになる)
・自制心を失う (自分の野心に集中しがちになる)
・燃え尽きる
例え長く高い地位を維持できたとしても、最後は誰でも去らなければならない。立ち去るにあたっては、良い印象を残すことが大切である。そうすれば、引き際がきれいだったと記憶を残すことができる。