「一緒にいたい」と思われるリーダーになる。 人を奮い立たせる50の言葉

発刊
2019年1月17日
ページ数
152ページ
読了目安
7分
推薦ポイント 2P
Amazonで購入する

Amazonで購入する

推薦者

リーダーとは何か
リーダーシップとは何か。TEDで4000万回以上再生された『WHYから始めよ』の著者が、リーダーシップについて、わかりやすい50の言葉を書いた一冊。

仕事をする喜びとは何か

私たちはみんな、なんとなく毎日を生きている。何かが起こるたび、それに反応するように動いている。もし、何か目的があれば、充実した毎日を送れるのに。

充実した毎日を送るのは、限られた人の特権ではなく、誰もが持っている権利だ。「仕事をする喜び」とは何か。新しい顧客との取引が決まったり、昇進したり、ボーナスが上がったり、目先の目標を達成したりするのは、とても刺激的だ。

でも、仕事そのものから湧き出てくる深い喜びとは、まったく別のものだ。仕事から生まれる深い喜びとは、同僚から感じたり、同僚に与えたりする慈しみの心のこと。自分よりはるかに大きいものの役に立っていると感じること。さらに言えば、自分たちには価値があると認められ、そして実際に価値があると感じることだ。

どこに行こうとしているのかを知る

何と戦うかがわかれば、変革を起こすことができる。でも、信念がないと、変革は長続きしない。

重要なのは、何から逃げるのか、何を変えるのかだけではなく、どこに行こうとしているのかを知ることだ。

何かを達成しようとして立ち上がることは、漠然として、とらえどころがない。信念を持った人が思い描いたビジョンは、本人にはくっきりと見えているだろう。でも他の人たちにとっては、遠くにあって、とらえどころがなく、どう見ても不可能としか思えないことが多い。

だから、ビジョンを思い描く人は、抽象的でなく、はっきりとした現実と感じられるように示す責任がある。その時にはじめて、私たちは1つの旗のもとに集まることができる。

小さくてもいいから行動せよ

ビジョンというのは、夢のようなものだ。かなえるために行動しないと、いつか消えてしまう。
大きなことをしよう。小さなことでもいい。考えるだけじゃなくて、行動するんだ。

人生で障害にぶつかった時、それが何なのかを考えるより、どうすれば乗り越えられるかを考えると楽しい。壁の向こうに何があるかを想像するか、壁をじっと見つめて考えこむか。どちらを選ぶかは、私たち次第だ。

ビジョンを見つけよう

ビジネスの世界では、ビジョンを「持たなければならない」という考え方が定着してきた。それも、壮大で大胆な、世界を変革するスティーブ・ジョブズのようなビジョンを。こんな考え方はまったく現実的ではないばかりか、大変なストレスだ。

私たちはみんな、ビジョンを見つけるべきだという方がいい。しっかりしたビジョンを思い描ける人、つまり、今より違う未来を思い描き、それを周りの人たちに伝えるのが上手な人がいるのは確かだ。もしそのビジョンが良いものだと思ったら、後に続けばいい。

心から共感するビジョンに従うことは、自分だけのビジョンを持つのと同じくらい、心を奮い立たせてくれる。ビジョンを実現させたのは、それを思い描いた本人ではなく、共感して後に続いた人だ。ビジョンを思い描く人には後に続く人たちが必要でもある。

リーダーとは

リーダーシップは親になることと似ている。誰でも親になれるが、みんながなりたいと思っているわけではなく、みんながなるべきだとも言えない。それと同じように、誰もがリーダーになる力を持っているが、みんながなりたがっているわけでもなく、また、なるべきでもない。

チームの誰かが想像以上の仕事をした時に、リーダーとしての喜びが心から湧き上がってくる。他にも、チームが一致団結して、不可能と思える問題を解決した時、チームの仲間同士が深い信頼で結ばれ、何事も助け合ってやっている時。仲間の素晴らしい働きに奮い立てば立つほど、リーダーは仲間をさらに奮い立たせることができる。