不安かどうかは自分が決めている
私達は、ぼんやり見えるもの、少し知っている事に不安を感じる。良い事でも「もしかしたら起きるかもしれない」事に不安を感じる事がある。一方、実現しようにない事を考えても不安にすらならない。良い事にしろ、悪い事にしろ、何かに不安を感じたら、あなたはその事に実現の可能性があると感じているという事である。つまり、ある出来事が不安かどうかは自分自身が決めている。見方を変えれば、不安とは自分自身に可能性を感じている証拠である。そこには「できるかもしれない」という期待が含まれている。
不安は何らかの出来事によって生まれるのではなく、その出来事の捉え方によって生まれる。出来事と感情の間には、変換装置が介在している。不安を感じた時、その原因が出来事にあるという考え方を一旦傍らに置き、変換装置の設定を緩める。
「〜しなきゃだめだ」→「そうだったらいいなあ」
「絶対に〜だ」→「それがすべてではない」
「不安を眺める」5つの技術
①「小さな自分」に聴診器を当てる不安は見ないようにすると、むしろよく見えるようになる。心の中に「もやもや」を感じたらゆったりと深呼吸を10回繰り返し、心の中で起きている事に注目する。あるがままを感じ、もやもやしている事を認める。
②「今ここ」に集中する「マインドフルネス」
「マインドフルネス」とは「意図的に、今この瞬間に注意を向けること」である。その方法は「椅子に座って楽な姿勢で呼吸に意識を集中する」など様々。一番大切なのは、今ここにある身体の感覚や気持ちに気付く事である。
③「不安ログ」で不安の大きさを知る
不安の原因がわからないまま、不安になっている事がある。そういう時、「自分が何に不安を感じているか」を書き出してみる。その上で1つ1つの不安に対して、これは行動する事で解決できるのかを考える。
④不安を「文字」や「言葉」にして明確にする
言葉にできない、文字にできないという事はわかっていないということ。そう考えると書き出す事の大切さがわかる。
⑤不安は「時間」が解決してくれる
不安は次から次へと顔をのぞかせるが、それと同じような早さで解決できるし、どうでもいい不安は忘れてしまう。
行動する
不安な時、身体は動いていない。そこで身体を動かす。行動する事が安定に向かう。不安が次々と発生する世の中を、安定した気持ちで生きていくには行動を起こすのが一番である。
不安を心配に変える。不安は行動につながらないが、心配は行動につながる。そして行動する事で不安は消えていく。
「不安を消す」技術
①「ノーアタック、ノーチャンス」やりたい事があれば、自分を信じて、恐れずにやってみればいい。安全な場所に閉じこもっている限り、不安から抜け出すチャンスは巡ってこない。
②自分の枠を超える「負荷」をかける
③失敗するなら「自分の責任で」と腹をくくる
④「やらないより、やった方がいい」
人は「何かをした記憶」よりも「何かをしなかった記憶」の方が残る。「やらないより、やった方がいいよな」で行動を起こし、「どうせやるなら」で徹底的にやる。
⑤今あるものを「捨てる勇気」を持つ
現状はうまくいっているからといって、その方法にしがみついて、新たな取り組みや改善を行わなかったら、いずれ問題が発生し、崩壊する。
⑥「決まった行動」があなたを助ける
⑦「言葉の力」で行動を加速する
「言葉が現実をつくる」という事を肝に銘じて、自分が欲しい成果に対して必要な言葉を使っていく事が大切である。
⑧行動を生むために「心の状態を整える」
「いい状態→いい行動→いい結果」というプラスのサイクルを少しでも多く体験する事で、状態管理が上達する事は明らかである。