1日100億円動かした株のプロが教える株式投資

発刊
2023年5月22日
ページ数
240ページ
読了目安
92分
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推薦者

わかりやすい株式投資の教科書
証券取引口座の開設から、NISAの概要、株式購入のコツ、チャートの読み方まで、株式投資に関わる基本がすべてわかる1冊。

初心者向けに書かれているものの、株式投資に慣れている人にとっても、株式投資の方法を見直すきっかけになります。チャートの読み方、信用取引の方法など、専門的なところも、わかりやすく理解できます。

株の心構え3箇条

何も考えずに株を売り買いするよりも、次の3つを守ればパフォーマンスは良くなる。

 

①企業業績を確認

②株価水準をチェック
上昇トレンド、下降トレンド、ボックス(横ばい)トレンドなのかを確認

③「儲ける」という信念で株式投資をして、お金を増やす
目的をはっきりさせることで、その分真剣度が増す。

 

さらにロスカットが大切。儲かっている投資家はロスカットが上手にできており、損することはあっても塩漬け株を作らない。

 

株の買い方・基本ポイント

株の買い方のコツは、次の6つ。

 

①材料を見極める

最終的には、利益がアップする会社の株価が上昇する。新製品、特許の発表など、将来の収益に結びつくかどうかをチェックすることが重要である。

 

②テーマに乗っているか確認する

株式相場には、全面高になるケースは少ない。むしろテーマごとに物色されることが多いので「現在の相場で人気テーマは何か」「これはテーマに乗っている銘柄か」をチェックする。

 

③出来高、売買代金に注意する

人気は売りや買いが集中していることなので、出来高、売買代金の膨らみ具合に注意する。過熱した銘柄は反動が怖く、見送りが無難である。

 

④業績の良い悪いで判断する

業績が良ければ株は上がる。そのためにも、発表された決算数値はよく見ておくことが重要である。

 

⑤チャートで分析する

株価の動き方にはクセのようなものもある。まずはチャートを見る習慣をつけ、株価を分析できるようになる。

 

⑥需給関係がどうかを読む

信用取引は、将来の反対売買につながるため、空買いが多い=将来の売り需要、空売りが多い=将来の買い需要となる。そのため、これらの残高に注目する。

 

株式投資は銘柄選びが大切

株のオーソドックスな買い方は「テーマ」買いである。人気となる銘柄はその時々のテーマで変わる。そのテーマ株に乗れば利益ゲットのチャンスが大きくなる。例えば、インバウンドに関心があるなら、旅行会社、予約サイト、乗り物や鉄道、ホテル関連が連動することがよくある。業種やグループごとに動きやすい。

 

株とは「連想ゲーム」。人より注意深く身の回りを観察するだけで、「儲かる銘柄」のネタが目に入ってくる。情報がどう株の材料になると気がつくか。例えば、訪日客は回転寿司やラーメンに興味がある→インバウンドが増えて株価が上がる、とつなげられる。目の前の現象が株にどうつながっていくのか注目する。

 

「会社四季報」でお宝銘柄を探す

身の回りからネタを探し、知っている会社の株を買う場合でも、細かい情報を調べる必要がある。そこで『会社四季報』で最新の情報をチェックする。中でも大切なのは過去の数値よりも「これからどうなるか?」。2期先の数字が良いか悪いかが最大の注目点になる。

 

株価が上がる会社は、業績が好調である他、将来の収益に結びつく材料を持っている。『会社四季報』にはそんな材料が記載されてもいるので、常に手元に置いておくこと。

 

株価水準を考える

株価水準を考えないと、株価が上がり切った後に買ってしまい、株価が下がって売るに売れず、ずっと持ち続けて「塩漬け」状態という悲劇が起こりかねない。株を購入する前には株価指標をチェックする必要がある。

割高か割安かを判断する代表的な指標は以下の通り。

  • PER(株価収益率):平均的なPERは12〜15倍程度。中長期投資なら割安の低PER銘柄を買うのも良い。
  • PBR(株価純資産倍率):1倍を割ると解散価値を下回るので割安と見られることも多い。
  • ROE(自己資本利益率):どれだけ資金が効率的に使われているかを判断する。

 

高ROEで低PBRの企業は割安で伸びしろがあると見る人は多い。

 

リスクを分散する

資金と時間を分散し、リスクをマネジメントする必要がある。

 

①複数銘柄の購入

1つの銘柄に集中すると読みが外れると損失が大きくなる。

 

②時間分散

株価は常に変動しているが、同じ銘柄をタイミングをずらして購入すれば、平均の買いコストを下げられる。

 

③複数単元株投資法

同じ銘柄の単元株を複数買う。200株以上の複数単元株で保有しれいれば、売るかどうか迷う場面で「売る」「ホールド」だけでなく「半分だけ売る」と、選択肢が広がる。上昇した際の迷いをなくすためにも、購入する時には複数単元株を買う。

 

ロスカットで早めに損失を確定する

買った株が値下がりし、売り時を逃した「塩漬け株」のまずいところは、上昇相場のチャンスが訪れても、損をしたくないあまりに塩漬け株をそのまま持ち続け、利益を得るチャンスを逃してしまうこと。塩漬け株を作らないためには、早めに「ロスカット」をする。

 

株式投資で成功している人は、相場の流れを把握し、株価が下落に転じて人気がなくなったと思ったら、すぐに売ってロスカットする。塩漬け株を作ることなく、常に効率的に資金を銘柄に回すように心掛けている。ロスカットの決断は早い方がいい。買った時の株価より5%あるいは10%下落したら売る、などの自分ルールを作って守るといい。