20代が仕事で大切にしたいこと ありのままの自分で成果が出る3つのルール

発刊
2023年4月5日
ページ数
376ページ
読了目安
342分
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推薦者

多くの人ができていない、仕事で成果を出すために大切なこと
24歳に当時最年少でサイバーエージェント執行役員になった著者が、仕事で成果を出すために大切なことを紹介している一冊。
仕事の基本中の基本でありながら、多くの人ができていない大切なことが書かれています。新入社員の頃から意識するだけで、後々に大きな差がつきそうなマインドセットの仕事の進め方がわかります。

20代が仕事で大切にしたい3つのこと

①すべては「他者への想像力」(他者想)

他者とは「自分以外の誰か」のこと。お客様、仕事で接する方、上司や同僚、スタッフの人などである。仕事というのは自分一人では成立しない。「自分以外の誰か」がいてはじめて仕事になる。

こうした「仕事に関わるすべての人」に対して「どうすれば喜んでもらえるだろう」「どうすれば役に立つのだろう」と考えて行動すること。そして、「何をすれば困るのだろう」と相手にとってのネガティブも考え、そういった行動をしない。「他者想」を使うだけで、味方や応援者が増え、驚くほど仕事がスムーズに進み、あっという間に仕事ができる人になる。

 

②成果が出ることだけやる(無駄なことは極力やらない)

「成果」とは、最も期待値が高いところを指す。簡単な言い方をすると「ワンパンチで成果が出ること」をやるということ。そのためには、やらないことを決めることが大切である。やらなくていいこととは「成果が出ない仕事」である。無駄な資料作りや必要のない会議への参加などを指す。多くの人が仕事に慣れてくると、考えることなく業務をこなすようになり、「成果が出ない仕事」をやること自体に疑問を持たなくなる。

「仕事は全部やる」のではなく、優先順位をつけ、成果を出すために大事な仕事だけに時間とパワーを集中させる。まず。毎日仕事でやっていることを書き出し、「成果が出ること」「成果が出ないこと」は何か、洗い出しをすること。やり方はシンプルで「そもそもなぜこの仕事が必要なんだっけ?」と理由や存在意義を確認する。

 

とは言え、自分の中で「成果が出ること以外やらない」と決めても、会社には「実は成果に全くつながらない無駄な作業」というバグが存在する。そこで必要になるのが、上司との「交渉」である。上司から振られた仕事を鵜呑みにせず、「成果につながるか、つながらないか」を常に考え、成果につながらない場合は交渉する。これだけで「成果につながらない仕事」をやる機会はグッと減る。

 

③無理せず「自然体」で自分らしく

長い人生を考えると、仕事をする上で本当に大切なことは、無理なく継続できることである。ある時期頑張ることも大事である。しかし、長い目で見て、大事なのは頑張り過ぎないことである。最初からフルスロットルで努力を重ねようとすると、どこかで必ず息切れが訪れる。

「無理なく自然体で」は日々意識しないとできない。仕事をしていると、私たちは無理をしたり、自然体でいられなくなったりしがちである。だからこそ、いかに無理をしないか、いかに自然体でできるかを真剣に考えて行動すること。努力をしないやり方を考えて、常にそちらを選択する。

 

自然体で無理なく、自身を磨き、成長させる方法がある。それが「習慣化」である。習慣になれば、自然と続く。「あたりまえ」を徹底的にやる習慣がつけば、無理せず、努力せず、自然に、日々仕事ができるようになる。

 

仕事に「スキル」はいらない

スキルとはいわば、わかりやすい「能力の証明書」のようなものである。社会人になってからも、資格を持っていれば転職に有利だろうと、一生懸命に資格の取得を目指す人もいる。しかし、ビジネスパーソンの根本的な価値は、持っている「スキル」ではなく、出した「成果」にある。仕事で評価されるのは、次の2点である。

  • どのような成果を出したか
  • どれくらいの成果を出したか

 

どれだけ「ものづくり」のスキルが高くても、実際に作ったものが会社に売上をもたらさなければその人は評価されず、たとえ「ものづくり」のスキルが低くても、周りの助けを借りて作ったものが大ヒットすれば評価される。

大切なのは成果を上げることである。「スキル」や「専門知識」ではなく、「成果」だけを意識する。これが結局、ビジネスパーソンとして最も価値の高い行動である。

 

評価は常に「他人」がするもの

成果を出すのは「自分」だけれど、それを評価するのは「他人」である。仕事における、この基本ルールをまず知っておく必要がある。社会に出たら常に「他人」が評価者になる。自分では「やった」と思っていても、他人から「やってない」と見られたら、評価は低くなる。

 

誰しもがつい、自分で自分を評価しがちである。しかし、その評価は本当に正しいのか。どんな時も、自分の仕事を「他人目線」で評価することが重要である。「自己評価」と「他者評価」のズレが起きやすいのは次の2パターンである。

  1. アピールしていることが、自分にとっては重要だが、会社にとっては重要でない
  2. 会社にとって重要なことを頑張っているのに、会社にその努力を知ってもらう行動をとっていない

 

会社が自分に期待していることを知る必要がある。そして、自分が頑張っていることを、具体的な成果や数字を発信し、他者に正しく知ってもらう必要がある。