著者とグローバル社会への扉を開く読書会

【マルチリンガルメソッドをいち早く体験】

いよいよ長い冬が明けようとしています。気温の差が激しい中、風邪を引いたり花粉で悩んだりしている人は多くないでしょうか?
今回のレポートは、そんな冬の気分を吹き飛ばしてくれる読書会です。3/6(日)に恒例の「朝、カフェで読書会」が表参道で開催されました。

表紙

今回の課題本は2月に、かんき出版から発売されたばかりの英語の勉強法「30日で英語が話せるマルチリンガルメソッド」です。著者・新条正恵さんが、直接、英語の勉強法についてアドバイスをいただける機会をいただきました。
著者の新条正恵さんは、外資系の銀行で12年間、18カ国との国籍のメンバーとプロジェクトマネジメントの経験を積まれた後、独立。今は、英語の先生として社会貢献をされているそうです。「マルチリンガルサロン」という英語の学習者コミュニティを主宰されています。

なじみのない人も多いと思いますが「マルチリンガル」とは、複数の外国語を扱う人のことで、新条さんは、なんと8ヶ国語をマスターされているそうです。

全体

日曜の朝11:00にゆるやかに集まります。

今回は約10人程度、英語の勉強に熱心な方ばかりでした。特に印象的であったのは、参加者がノートでしっかりとメモを取りながら、前のめりになって新条さんの話を聞いていたことでした。外資系企業のミーティング方式で、ポストイットを使い各自の質問をまとめます。

新条さんは、日本最大級の読書会コミュニティRead For Actionのファシリテーターでもあり、英語でこれまで60回も開催され毎回、満席だったそうです。

【行動のための読書】

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読書会はあっという間の2時間でした。それぞれが質問を作った後、新条さんに英語の悩みを質問します。それぞれ10分くらいずつ、さまざまな悩みが共有されました。自分以外の英語の悩みを聞くことは、あまりありません。多くの角度から英語の学習法を見つめなおすことができました。

今回の著書で提案されたメッセージは「あなたはすでに英語を話せる!」ということ。中学校までの英語で大学受験のセンター試験のレベルをカバーできるそうです。また単語を覚えたり、英文を読んだりというインプット型の学習ではなく「人に話す」「伝える」というアウトプット型で行動しよう!という習慣がまとめられています。

新条さんは、外資系企業で働かれた経験から、最先端の勉強法を提案します。

「みなさんが24時間、意識しなくても考えてしまうことを英語に置き換えて考えてみるといいですね。例えば、テニスが好きだったら、自分がテニスを好きなことを外国人に話してみる方法を考えてみる。私は幸いビジネスを中心とした英語が好きだったので、最初は趣味の世界の表現を覚えていなかったんです。ですので、多くの方の趣味を聞くことを心がけました。例えば、ソーシャルネットワーキングでMeetupという趣味で交流するサークルがあります。こういったものを使って、自分の世界を共有してみることをオススメします。」

【あっという間に異文化の壁を越える】

参加者からはこんな質問がありました。

「今、IT企業に勤めてアプリを作る仕事をしています。外国人と一緒に仕事をすることが多くインドやパキスタン人の部下と、なかなか意思の疎通がなかなかできません。」

新条さんは、ご自身のプログラマーとしての体験談を交えて、サラリと答えました。

「文化を越えた言語はITの現場においてはプログラミング言語だったりします。例えば、JavaやVisual Basicというプログラミング言語は世界中で普及しています。こういった言語には、IF/THENといったようにコンピューターを動かすための単純な単語が含まれています。

英語を話す上では相手が使っている言語を使えば親近感にもつながります。ワザと意識して、”If I think so…then…”とプログラミング言語を意識した会話をするだけで、打ち解けることができるかもしれません。」

【次世代の読書会はすべて英語?】

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読書は子どもの頃からの趣味らしく、さまざまな英語本やビジネス書が紹介されました。
特に洋書の読み方には思い入れがあり、英語で開催する読書会にも「ぜひ来てほしいです!」とのこと。

「特に、働く女性にオススメしたいのは”LEAN IN”という本です。この本は、原著、翻訳書の両方を買って比較しながら読むことをオススメします。原著を読むことは世界で最先端のビジネスや社会の動向を知るきっかけにもなります。英語を学ぶことは世界とつながる第一歩だと思ってもらえるとうれしいです。」

また、これ以外にも中国人との英会話のコツや発声方法の秘訣、料理の名前で単語を覚える方法、外資系へ転職する時の面接のコツなど、普段、英会話教室では知ることのできない「生きた英語」を学ぶきっかけとなりました。

新条さんは、次回作の出版がすでに決定しているらしく、ご多忙の中、「朝、カフェで読書会」に参加いただきました。「朝、カフェで読書会」の魅力は、これから有名になる著者とテーブルひとつへだてて、お話しできることだと気づかされました。

この春から、改めて英語を勉強しようと計画している方や、就職や進学、昇進などが決まって英語が急に必要となった人は、本書は、とても役に立つといえるでしょう。

また、新条さんはマルチリンガルサロンでのサポートも行っているため、もしかしたらゴールデンウィーク頃には、英語がペラペラになっているかもしれません。

そう思うだけで、春が待ち遠しくなる読書会でした!

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