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2018/10/31更新

世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン

188分

3P

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ワインの拡大

フランスにワインが伝わったのはローマ帝国時代。ローマ帝国の力が増し、その勢力をヨーロッパ各地に拡大していく中、軍人ジュリアス・シーザーは痩せた土地でも栽培が容易なぶどうの特徴を活かし、遠征の先々でぶどうを植えさせ、地元の人々にワイン造りを伝えていった。食べ物を十分に確保できない兵士たちのために、栄養補給として各遠征先でワインを与えた。

そして、ワインの存在価値はイエス・キリストの登場により大きく変わった。イエスは「最後の晩餐」の中で、「ワインは私の血である」という有名な言葉を残した。その結果、ワインは「聖なる飲み物」として扱われ、キリスト教の布教とともに、瞬く間にヨーロッパ全域へと広がった。今でもカトリック教会の総本山であるバチカン市国は、1人当たりのワイン消費量が世界一となっている。

18世紀に入ると、ワインはヨーロッパの王侯貴族に愛されたことで、大きな発展を遂げる。皇帝や貴族たちは、こぞって高級ワインを求め、華やかな宮廷文化をワインが彩った。それまで壺や容器での保管が主流だったワインが、熟成可能なコルク栓のワインボトルに保管されるようになったのも、この頃からである。ワインは徐々に価値ある「財産」となり、上流階級の人々の所有欲を駆り立てた。

なぜフランスでワインが発展したのか

大きな理由としては、フランスが国をあげてワインの品質やブランドを法律で守ってきたこと。ワインが一大産業となったフランスでは、法律でワインの品質を厳しく管理した。1935年には、産地のブランドを守るための「AOC法(原産地統制呼称法)」を制定している。使用可能なぶどう品種や最低アルコール度数、ぶどうの栽培・選定方法や収穫量、ワインの醸造方法や熟成条件まで、産地ごとのルールを細かく定めた。

こうした国による厳しい管理により、ワインの品質とその土地の個性が保たれ、伝統国としてのブランドが守られてきた。こうして質の高いワインを生み出すフランスには、有名ワイン産地がいくつもある。ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、ロワール、アルザス、ローヌなど、フランス全域にわたって多くのワイン生産地が存在する。

その中でも、特にフランスワインを語る上で欠かせないのが、ボルドーである。現在、各国で開催されている主要なワインオークションでも、出品されるワインの内70%以上はボルドーで生まれた赤ワインである。ボルドーは、ワインの輸出によって発展し、より質の高いワインを求める王侯貴族のためにシャトーごとにブランドが確立されていった。彼らは、より高くワインが売れるように、セールスをアウトソーシングし、ワイン取引を専門に請け負う会社「ネゴシアン」が誕生した。そして、ボルドーでは、ネゴシアンがワインを管理し、様々な国へと販売していく仕組みが整えられていった。